「生徒会の方は大丈夫です。柄じゃないけど、僕でいいならやらせてもらいます」
女の子たちは、「きゃー!」と声をあげ、喜んでいる様子。
わたしもがっ君が王子様をすることは大賛成だ。
「ありがとう、助かるわ。それじゃあ、肝心の白雪姫ね…」
教室内が、一斉に静まる。
…え?
クラスメイトの視線が、今度はわたしに集まった気がして、理由がわからずパチパチと瞬きを繰り返した。
みんな、こっちを見て…どうしたのかな?
いつも空気みたいな存在のわたしに、注目が集まることなんて初めてだ。
「…あら!先生も白咲さんならぴったりだと思うわ!まさに白雪姫って感じで、王子様ととってもお似合いね!」
…わたしが、白雪姫?