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「桜、お昼行こうか?」



お昼休みになって、がっ君はいつものようにわたしを生徒会室に誘った。

やっと二人きりになれて、嬉しさ半分、複雑な気持ち…半分。



「桜?どうしたの?」

「…えっ?」

「なんだか、浮かない顔だけど…」



わたしの顔を、心配そうに覗き込んでくるがっ君。

わたしは慌てて笑顔を作って、元気だとアピールして見せた。



「なら、いいけど…何かあったらすぐ僕に言うんだよ。桜は僕の、彼女なんだから」



彼女…。

その響きに、さっきまでのモヤモヤが嘘のように晴れて、頰がだらしなく緩んでしまう。

わたしは隣に座るがっ君に身体を預けて、頭を肩に乗せた。