彼女の名前は

結城 恵


んで、学生に丸してあった

カルテに目を通した



『お兄さん色白くて華奢ですね』



結城さんが鏡ごして
そう言った


『そうですか?自分店にずっと閉じこもってますからね』


鏡ごしに目が合った瞬間


抑えてた胸の高まりが再び


…ドクン


とうるさく


響くのが嫌でも
分かった


鏡に映った俺の顔は
少し赤くなっていた


結城さんに
バレないように


俺は目をそらし


エクステを編むのに
集中した


手が少し震えて
いつもの
倍くらい時間が
かかってしまった




一目惚れなんか
初めてで
自分ですごく
戸惑っていた…



『お兄さん何歳ですか』



彼女は緊張してる
俺に気付いたのか
優しく笑いながら
そう言った


『19歳で今年20歳です』



『若いですね!!私より下なのにすごい』



彼女は俺の緊張を
少しずつほどいてくれて


彼女の笑顔を見る度
手の震えが治まった



『結城さんは自分の2個上ですよね?!』


『何で分かったの?恥ずかしいな』


『カルテに書いてあったから見たんですよ』


『そんなの年見たらダメだよ』