「マイクさん、このことを知ってカンカンに怒ってるぞ〜」

「お前ら、マイクさんに会いたがってたよな？たっぷり可愛がってもらえ」

詐欺師の男たちにミシェルとアイリスは腕を掴まれる。そして、車に無理やり乗せられてしまう。

「……計画通り」

二人が車に乗せられているのを物陰から見て、村雨がポツリと呟いた。



ミシェルとアイリスは海の近くにある誰にも使用されていない廃コンテナへと連れて行かれた。そして今、ミシェルとアイリスは天井まで届いている長い棒に縛り付けられていた。

「一体、私たちに何をするつもりですか！？」

ミシェルが男たちに訊ねると、男たちは「それはマイクさんが決めることだ」と言いながらミシェルとアイリスに見せびらかすようにナイフや銃を取り出す。

「ヒッ！ここで私たち殺されるの？そんなの嫌！まだ二十二年しか生きていないのに！」

アイリスがそう泣き出しそうな顔で言い、「まだ殺されると決まったわけじゃないわ」とミシェルはアイリスを落ち着かせるために言う。しかし、後ろで縛られている手は小刻みに震えていた。