あ、でも、私が食べないと千住サマが片付けられないか。
家事全般のすべてを彼に任せてるから、もちろん皿洗いも業務に入るし。
「ちょっと待っててください。パパッと食べちゃうから」
「……は?オマエ何言って、」
全部を聞かずにテーブルの方を振り返って……ん?と首を捻った。
だって、何も準備されてなかったから。
いや、サラダとかは準備されてたんだけど、メインとなるグラタンがなかった。
ちなみに、メインは出かける前に聞いておいた。そこは抜かりがないんだ。
「え、あの……これは新手の嫌がらせデスカ?昨日寄り道して肉まん食べたの気づいてたの?」
「あ?オマエんなことしてたのか」
「それが理由じゃないの?!」
なら私、ただ余計なこと言っただけじゃん!!