その前に何か軽い軽食でもとっていこうかな、と思って。荷物も持って帰りたかったし。




「……わかった」

「……ん?うん」




ご理解いただけて何よりです?

そう思って相槌を打てば、洗い物を中断した千住サマは冷蔵庫の中を物色し始めて。




「今日はいつまであるんだ?」

「え?……っと、いつもより遅い時間に入るから、8時か9時くらいにはなると思います」




もっと遅かったら10時までかかるかもしれない。


私が今のバイトをし始めてから指導係を買って出てくれた先輩だから、頼まれて無下にも出来ないし。



後から聞いた話だと、その先輩はかなりサボリ癖がある人で、私の指導係を買って出たのも仕事をなすりつけるためじゃないかって言われてる。

おかげで、今まで憐れみの目でバイト仲間から見られてきた。


……まあ、その先輩も気分屋なのか、時たま前回のように私のシフトを肩代わりしてくれる時もあるので、割とウィンウィンな関係だとは思ってる。