「おっはよー!マオマオ!!」

「ちょ、千井くんそれわたしのセリフ!!真生、おはよ!」

「………、」

「相変わらず清々しいほどの無視だね!」

「わたしまで無視しないで?!」




だって、朝からこのテンション、ふたり同時はきついから……。


千井と知り合いになって、もう一週間が経った。
あの日からなぜか、千井に絡まれるようになってしまい。


まあ、絡まれると言っても朝おはよーって言われたり、昼休み押しかけてきたりするぐらいなんだけど、悪目立ち度が半端じゃなく跳ね上がった。


ぼけーっとした目でふたりを見ていれば、その後ろからぬっと出てきた人物が、がしりと千井の襟首を掴む。



「だ か ら 、コイツに絡むなっつってんだろーが」

「うわあ、出たよ番人」

「誰が番人だ」