「真生がなんであの変人センセの生き方を真似してるのかは、大体想像がつく」

「へ、変人先生……」



あかねさん、すごい言われよう……。

一体中学校でどんな養護教諭として扱われていたんだろうか。


……なんとなく、猛獣使いとか言われてそうなイメージがある。



「憧れの人に近づきたいって思うのは何も恥ずかしいことじゃないし、俺も、近づきたいと思ってる」



その意外すぎる言葉に目を丸くする。

そんなこと、思ってたんだ。
全然知らなかった。


驚いて固まっている私を気にもとめずに、伽夜は箸を動かしながら続けた。



「……俺を置いてくれてるこの場所を、お前が帰ってきたいってセンセが思わせていたように、俺もそう思わせたい、とか」



恥ずかしがるそぶりなんてひとつも見せない言葉に、なんだかこっちが恥ずかしくなってくる。