甘かった! これが男との共同生活!

みんなデリカシーないし、裸でうろつくし、危険すぎるでしょ!

ふと廊下の方を見ると、颯さんが覗き込むようにこちらを見ていた。

「か、かわいい!!」

寝起きで心なしか肌が赤い。髪も跳ねていて、小さな妹って感じ!

まずは女同士仲良くならないと!

「ねぇ、君!」

私が声をかけると、颯さんはビクッとした。

「こっち来ない? 髪、とかしてあげる!」

私の言葉に、颯さんはあたふたしながら逃げていった。

かわいい! 絶対仲良くなってやる!

そう決心した私に、篤史さんが大量の洗濯物を放り投げる。

「今日からお前が洗濯担当な。よろしくー」

「えっ!? うそっ!?」

「なんだ? お嬢様はやったことねぇのか? ま、男ばっかだから洗濯物も少ねぇし、パンツくらいしかねぇよ」

「パ、パンツって…!?」

逆らうわけにも行かず、私は大型の洗濯機のあるランドリールームへ向かった。