不安を募らせながら、伊月についていく。 連れていかれた場所は駅から少し離れた、小さな公園。 そこには、誰もいない。 そりゃ、そうか、なんせここは、超がつく田舎で、周りを見ると田んぼしかないんだから。 当然、小さな子供がいるはずもない。 公園にあるベンチに座る。 しかし、伊月は手を離してくれそうに無かった。