恋愛はキュンキュンするもの。


ドキドキするもの。


さて、問題はひとつ。


奏太が私でドキドキしてない!



「ドキドキさせれてないってことは、魅力がないってことよねー」


「それってほんとに恋愛っていうのかなぁ?」


美琴と夏美の声が聞こえてくるようで思わず顔をしかめた。


「麻衣、顔どうした」


チョンっと頬をつつかれてハッとする。


もしかして…?


一旦トルネードポテトをお皿に置いて、人がいるにも関わらずギュッと抱きついた。


「ちょっ…麻衣?」


そのまま奏太の胸に耳を当てる。


トッ……トッ……、


規則正しい心臓の音。


変化なしっ!?


もしかして、抱きつけばドキドキしてくれるかも…と思ったのに。


私がドキドキすることでも奏太はそうではないってこと?