「私、トルネードポテト食べたいなぁ」


あの、グルグルした長いやつ。


奏太に言うと「食いしん坊」とフッと笑われる。


失礼な!


「そんなこと言うなら奏太にはあげない!」


「うそうそ、ごめん。

早く2人きりになりたい」


前を歩く4人に気付かれない小声で顔を近づけて言う。


不意打ちに私はボンッと顔が沸騰して赤くなる。


急に嬉しいこと言って私だけ恥ずかしくなるの、ずるい。


付き合ってまだ1週間くらいだけど奏太はかわらず優しくて私はますます奏太のことが好きになっている。


学校から帰ってきたらだいたい奏太の部屋で過ごすスタイルは変わらない。


変わったことはその奏太の部屋で2人きりの時間に手を繋いだり、くっついたりハグしたりキッ……キス、したり。


学校でのクールさは相変わらずだけど家では甘い。