「うん……」
片手は流し台に手をついて、もう一方は優しく頬にそえられて。
そっと唇が重なる。
テレビの音が聞こえなくなるくらい私の心臓は跳ね上がっているけれど、
それ以上に甘くて幸せ。
奏太は余裕そうにしているけどもちろん初めての私はついていけなくなって、かくんと膝の力が抜けてしまった。
「っと」
そんな私を支えてくれて頭をなでてくれる。
きゅうううん。
かっこよさに1発でノックアウト。
「また可愛い子に告白されても、私だけでいて欲しい」
「また?」
「私、見てたんだから。奏太が告白されてるところ」