頭を殴られたみたいに、クラクラしてフワフワした。


私も奏太のことは大事。


大事……、


「へへへ、嬉しい」


なんだか照れてくる。


「……っそ、うか」


フイッと視線をそらすと奏太は足早に中に入っていってしまう。


「えぇ待ってよ〜、私のこと大事なんでしょ?」


私は聞き逃してなかったからね!


ちゃーんと、聞いてたよ!?


「うるさい、掘り起こすな」


口調はもとに戻ったけど、奏太も照れてるようだったのでルンルンで奏太を追いかけた。