それに、お母さんもいつも頑張ってくれてる。
「うん!いいよ、いってらっしゃい。楽しんできて!」
いぇーい、と片手をあげたお母さんはそのままソファに倒れ込み寝てしまった。
お父さんが立ち上がり、お母さんを抱っこして寝室に連れていく。
「まじか……でもまぁ、いいけど」
奏太も了承したみたいだし。
「本当?じゃあ行こうかしら。たまにはいいかな、あなた」
「そうだね。なんだか俺らお邪魔みたいだし」
奏太パパはこっちを見てニコニコ。
奏太は絶対お父さん似だと思う。
瀬上家の美形DNAは目の保養。
私は、この機会に料理のひとつやふたつでもできるようになろう…かな。