「白城…もうチャイムなり終わったぞ!あと教室には静かに入れ」
「はい…」
「いつも敵わないわね、麻衣ちゃんは」
ふふっと肩を揺らして夏美が笑う。
「ごめんね、今日は昨日の話聞こうと思ってたんだけど…っていうか、今日は私が悪いんじゃないんだよ」
私が寝てたのは事実だけど。
「そっちの話も面白そうね。全部まとめて昼休みに語りましょ」
「あの自販機のタピオカミルクティー飲みながらでもいいよね」
いいねぇ〜、とコソコソ盛り上がっていると
「そこ3人!私語はつつしめ」
いつの間にか先生が真横に立っていた。
「まず順番にいきましょ」
お弁当もタピオカミルクティーも準備万端で中庭のベンチに並んで座った私たち。
今日は中庭で軽音楽部のステージがあるらしく多くの人が集まっている。
少し離れたところに座ったけど、私たちもあとで見るつもり。
「じゃあまず私からね。えーっとね、私たちは…。
あぁ、まずバイキング乗った」
「おぉ…」
バイキングかぁ。私が絶対無理だと思ったやつだ。