「ちょっと怖い。みんなが受け入れてくれるのか、認めてくれるのか」


私が奏太の隣に立つことを。


「認めてもらわなくてもいいじゃん」


なにそれ、って感じで下を向いた顔を覗き込まれる。


「俺は誰かに認められたいわけじゃない。麻衣のことが好きなだけだし。ずっと」


だから。


「麻衣は俺のだって他の男に牽制したいんだ」


カコン、ともう一度止まったゴンドラの中。



いちばん高い、てっぺんで。




下からすくわれるように、キスされた。