真後ろに立っていたのは、青黒い顔の




「きゃああああああああああっ!!!!」




ゾ、ゾンビ━━━━━━━━━!!




もう無我夢中で奏太にしがみついて涙目で訴える。


「いやっ!!お願い、来ないで!ごめんなさい……来ないでえぇ!」


ここはお化け屋敷なんだから偽物だって分かってる。


分かってるんだけど、怖すぎて怖すぎてそんな冷静にいられない。


涙目になりながら奏太に抱きつくけど微動だにしないからそっと顔を上げた。


こんな状況なのにお化け屋敷なのに。


私をそっと見下ろして愛しいまなざしを向けている。


「な、に……?」


「いや、可愛いなぁと思って。こんな必死に抱きついてくれることなんて、なかなか無いじゃん」


だからさ……、


と奏太が言いかけた途端。



ガタガタガタガタガタガタッ!!!