そんなこと分かっていたはずなのに、他人に言われると結構突き刺さる。





「気にしてないよ」




こういう所なんだろな。



いい意味でも悪い意味でも隙がなくて、人に弱いところを見せたくない。




いつも完璧でいなきゃ。

人に迷惑をかけないように。


なんて、自分で自分にプレッシャーをかけて足を引っ張ってる。





「お前、ホントに嘘つくの下手だな」



「…え?」





翠は真剣な視線を私に向けていた。



全てを見透かしているかのような、鋭い目。



私はこの目が苦手だ。