「私はホットミルクティーで。緋和は?」


「んー、紅茶苦手なのでコーヒーで…カフェオレとかありますか?」


「おう、任せな。その様子じゃ甘めの方が良さそうだな」




この歳になって未だに砂糖をいくつ入れてもコーヒーが飲めない私はお言葉に甘えて甘いカフェオレをもらった。



翠が昔からお世話になってるって言ってたけど、やっぱりいい人なんだろうな…




「…で、緋和。聞きたかったこと聞いてもいい?」


「…うん」


「楠木先生とどういう関係?この前はナンパしたとか言ってたけど、あれ楠木先生の嘘なんじゃない?」




さすがは円香。


翠が私のことを名前で呼んでいたこと、そして私も翠と呼んでいたことでひっかかっていたらしい。




話して…いいかな。


口外禁止ってルールだったけど、こんな状況だし円香にならいいよね。



翠には後で謝ることにして、私は円香に全てを打ち明けることにした。