カフェを後にしたあたし達は、

ショッピングモールへと足を運んだ。

様々な洋服と話題の曲が流れる店内。

私は少し尻込みしてしまう…。

「いや、確かに麗菜ちゃんはお洒落!
似合ってるしね!?ワンピース!!
上品だし、大人っぽくて素敵!!!
で、でもあたしは別にお洒落とか…。」

「それにしても限度があるでしょう?
なによ、このパーカー!!ダッサイ柄!
それに下はジャージじゃないの!!」

がーんっ!!!ダッサイ柄って…!!!

これは敢えてのお洒落な柄じゃないの!?

「ひどいよー!!そんなはっきりぃ!!」

「あなたはスタイルがいいんだから、
どんな服でも大抵似合うのにどうして、
そんなダッサイ服わざわざ選ぶのよ!」

勿体ない!とプリプリ怒りながら、

あたしに似合う服を物色していく。

彼女、実はあたしより身長が低い。

多分あたしより10cmは低いだろう。

「何?」

「ふふ…いや、恋する乙女…いいね!」

こんな風に見上げられたら霧島君も、

即落ちだよなって思った…。

「な、何それ…ほらこれ試着して!!」

「へいへーい」

結局、合計約三万。女の子って…大変。