今日の天気はくもり。
くもりの日はなぜだか憂鬱だ。
晴れでも、雨でもない。
それはまるで、喜びでも、悲しみでもないような、中途半端な気持ちのよう……
……なんて、センチメンタルな気分に浸ってる場合じゃないか。
昨日の夜は調子に乗って遅くまで勉強してしまったから登校時間がちょっとピンチ。
家を出て、早歩きで歩き出そうとしたとき、
「いーぶきっ!」
と、元気の良い声が聞こえてきた。
「おはよう、ありい」
「おはよっ! 息吹」
彼女は、紫園(しえん) ありい
いわば、アタシと正反対といった女子だ。
唇は薄いピンクのリップ。髪の毛はゆるーくパーマ。スカートは1、2回折り曲げてるのかな?
とにかく、女子力が高すぎる女子ってこと!
「ね!息吹!今日息吹の家行っていい?」
「いいけど…どうして?」
「え?そりゃあ、弟くんたちにありいの美味しいお料理作ってあげるんだよ?だって、息吹って手抜き料理しか作らないじゃん」
「……ありがとう……」
ありいは、ズバッと言うところがちょっと玉にキズなんだよなぁ。
それ以外はとてもいい子なんだけどね……
くもりの日はなぜだか憂鬱だ。
晴れでも、雨でもない。
それはまるで、喜びでも、悲しみでもないような、中途半端な気持ちのよう……
……なんて、センチメンタルな気分に浸ってる場合じゃないか。
昨日の夜は調子に乗って遅くまで勉強してしまったから登校時間がちょっとピンチ。
家を出て、早歩きで歩き出そうとしたとき、
「いーぶきっ!」
と、元気の良い声が聞こえてきた。
「おはよう、ありい」
「おはよっ! 息吹」
彼女は、紫園(しえん) ありい
いわば、アタシと正反対といった女子だ。
唇は薄いピンクのリップ。髪の毛はゆるーくパーマ。スカートは1、2回折り曲げてるのかな?
とにかく、女子力が高すぎる女子ってこと!
「ね!息吹!今日息吹の家行っていい?」
「いいけど…どうして?」
「え?そりゃあ、弟くんたちにありいの美味しいお料理作ってあげるんだよ?だって、息吹って手抜き料理しか作らないじゃん」
「……ありがとう……」
ありいは、ズバッと言うところがちょっと玉にキズなんだよなぁ。
それ以外はとてもいい子なんだけどね……