「黒鐘が泣いてるの見たら、……なんか……、むらっとくるんだよね」

「……?、……??」



また、だ。

綾川くんの視界に収まると、思考回路がぐちゃぐちゃになって、理解力が鈍るんだ。



「もっと泣かせたいなーって……、おれで、ぐちゃぐちゃにしたいな、……って」



理解力、鈍るけど、なんかやばいこと言われてるのは解る。


泣かせたいって。

ぐちゃぐちゃにしたいって……。

それって……。


さあーっと血の気が引いていく。



綾川くんの概要2.


来る女気分で選び、去る女一切追わず。

──訂正。

眠気に負けて告白オッケーしちゃう、ずさん者。



追記。

とんだ加虐趣味の持ち主かもしれない。