「私、の……ん、ぞう………っ、どこ、、?」
「え?ごめん、よく聞こえなかったからもっかい言って?」
水葉は彼女の言葉に耳をすませるとある言葉が聞こえてきたのです。
「私の、、心臓………どこっ!?」
その瞬間少女の目が見開かれ紅く光って水葉を追いかけました。
「───っ!」
水葉は少女の顔を見るなり青ざめてその場から走り出しました。
(そういえばあの子……っ!)
少女の姿を見た時、水葉はどこか違和感を覚えていました。
水葉には少女の胸元が少し薄暗く見えたのです。
そして少女が水葉に近づいた瞬間、予想が確信に変わったのです。
(あの子──胸元に血がついてる。あの子がきっと──声の主だ)