(水葉は本気なんだ。それに私も──もし妹じゃいて、知らない内に殺されてたらきっと助けてる)
雫は水葉の目を見てコクンと小さく頷き、クルっと他のメンバーの方に向き直って言いました。
「私、柚葉の心臓探す」
雫の言葉にメンバーは驚きと動揺を隠せませんでした。
「はぁ…?マジで言ってんのか……?」
雫はゆっくり頷き、こう言いました。
「私も水葉と同じ立場だったら水葉と同じ事すると思う。相手が自分を殺した相手だろうがなんだろうが苦しんでる妹を見捨てるなんて私にはできない」
雫は苦しそうに眉を歪めながらメンバー全員を見つめました。
「……私も探す」
雫の次に進み出たのはメンバーの女子でした。