「ふ…そう来なくっちゃな」
男子はメンバー達の強気そうな顔を見てニヤッと右側に口角をあげました。
「水葉ー!」
「水葉ー!どこ行ったのー?返事して!」
雫と他のメンバーは水葉を探す為、小倉山に入り大声で水葉に呼びかけましたが一行に水葉が姿をあらわしませんでした。
空はもう暗くなり始めており、太陽も沈み切るまであと数時間といった所。
雫達が諦めて帰ろうとしたその時。
「〜〜〜………!」
メンバー全員にかすかに声が聞こえました。
「……ねぇ、今の聞こえた?」
雫が小さい声でメンバーに呼びかけると全員が頷きました。
そしてもう一度全員が耳をすませるとさっき聞こえた声よりもはっきりと聞こえました。