雫はそれ以降の先生の連絡は耳に入りませんでした。
「ねぇ雫……やっぱりあの後水葉は小倉山に入っちゃったのかな…?」
雫の席の隣の女子が眉を八の字に下げて雫に問いかけました。
「……分からない」
雫は不安を抱えながら俯きました。
(──よし)
雫はある事を思いつき、放課後昨日の帰りに一緒にクレープ屋に行ったメンバーを集めました。
「どうしたんだよ雫、こんなとこにみんな集めて」
放課後に昨日のメンバーをクレープ屋に集めた雫は"小倉山に行く"と言い出しました。
「はぁ!?正気かそれ!」
メンバー内の男子が驚きと動揺で大声を出しました。
雫は黙って頷くと言いました。