次の日の朝。

「おはよー」

「よ、雫」

雫が教室に入って水葉が来ていないか周囲を見て確認しましたが、水葉はまだ来てないようです。

「……水葉、あの後どうなったんだろう………」

雫がこぼした言葉にメンバー達は俯きました。

あの後雫達は小倉山に水葉を追いかけることはなく、家に帰ったのです。

それからも水葉は姿を現す事はなく──

キーンコーンカーンコーン──……

朝のHRが始まる本令がなっても水葉は現れませんでした。

「今日学校に来ていない華元水葉だが、昨日華元の親御さんから学校に連絡がありました。何か華元の失踪について知っている事があれば、先生に言ってください」

先生の連絡に背筋が凍りついた雫。