彼女をならって素直に気持ちを伝えると、私もと返ってきた。



「せっかくなんでも伝えられる関係になったんだから、またなんかあったら些細なことでもなんでも言って」


「うん」


嬉しそうに頷く彼女をすぐに抱きしめたい気持ちになりながらも、キッチンに行ってお茶を入れた。





「どこに行くか決めた?」


「こないだまでのお返しと体育祭にしょうちゃんがお弁当作ってくれたの嬉しかったから、私も今日作ってきたから動物園って思ってたんだけど……」


そう言いながら外を見る彼女の視線の先には雨が降っているのがうつる。



先週から梅雨入りがはじまった。