「こないだはごめんね。逆の立場だったら私すごい嫌なこと言った。自分を棚にあげてしょうちゃんにだけ」


うちに上がった瞬間に頭を下げる彼女。



きっと会ったらすぐに謝るって決めてたんだろうな。



僕は彼女の体制を戻して頭を撫でた。


「僕もごめんね。ああいうのは今度から前もって言っとく」


「私もそうする」



こうしてすぐ素直に謝れる彼女をすごいと思う。


僕はどうしようかなと思うばかりで、とりあえず謝ろうという結論にすぐいかなかった。




思ったことを口にするのは難しいと思っていたけど、彼女を見ると単純なように思える。



「でも嫉妬されたのは嬉しかったし、それを伝えてくれたのも嬉しかった」