「驚くどころじゃないよ、新入生代表までやったんだよ、あいつ」


電話の向こうから恵の笑い声が聞こえる。




「翔平を追いかける執念がすごいな。みなみちゃんのことだから、代表になったほうが翔平を驚かせられるからとかいう理由で頑張ったんじゃないの」



本当にそう考えてそうで少しこわい。




彼女は出来ないことをあまり考えない。


努力すれば大抵のことは出来ると信じており、それは大体成功する。






「本当に困る」