……‼


 あまりの状態に。
 驚き過ぎて心臓が勢い良く飛び跳ねた。


 私の顔と雅陽の顔。
 その間隔が。
 少しでも動いたら。
 触れてしまいそう。


 雅陽の美し過ぎる顔。
 そして透き通るような瞳。

 そんな瞳で見つめられる。


 ドキッ……。


 そんなことをされたら……。

 激しくなっていく一方。
 胸の鼓動が……。



 雅陽は。
 私にとって可愛い弟のような存在で。
 これからも、ずっとずっとそうだと思っていた。


 だけど……。

 今の雅陽は……。
 弟のようには見えなくて。

 一人の……男の子……として……。


 そう感じたら……。
 顔に熱が一気に集中していく感覚がはっきりと……。


 今の私は。
 確実に。
 顔が真っ赤になっている。


 そんな顔を雅陽に見られている。

 それは、ものすごく恥ずかしい。


 そう思うと、より顔が熱くなってしまって。

 きっと茹蛸くらい真っ赤になっているに違いない。

 今にも湯気が出てきそう。