『柳絢斗:家来る?』 そんなメッセージが表示されて、思わず目を見張る。 驚いて人混みの向こうの絢斗くんを見ると、目が合って。 「来るだろ」って、口が動いた気がした。 私は何度も首を縦に振って、泣きそうになる。 ……私のこと、呼んでくれるんだ。 こんなに可愛い人に呼ばれたのに、私を誘ってくれるんだ。 私まだ、彼女でいていいのかな。