「で、タイプは?どんな人なの?」
「あ……優しい人、とか」
何か言わなきゃと焦って、ありがちな回答をする。
「俺優しいよー」なんて佐藤くんの言葉にも、愛想笑いしか返せない。
「もー、乙葉困ってるでしょ。やめてよ」
見かねた悠里ちゃんが庇ってくれて、佐藤くんたちはまた絢斗くんの席に戻って行った。
「ありがとう、悠里ちゃん……」
「あんなの適当に喋っておけばいいんだよー」
あはは、と笑う悠里ちゃん。
いつも助けてもらって申し訳ないな。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…