大人しくしてはいたけど、琴美の衝撃の告白がずっと頭の中を駆け回っていたせいで少し熱が出てきたかも…。

高校生で知恵熱なんて笑える…。


机に広げたお弁当。
大好きな玉子焼を見ていても全く箸が進まない。

正面に座る琴美がお手製のサンドイッチを食べながら私の方を見ていることに気付いた。


「…理乃ちゃん、やっぱり熱あるよね?大丈夫?放課後は真っ直」
「それはダメ。逆に気になって夜眠れなくなるから、ちゃんと話を聞くから」

即座に琴美の声を遮る。

あんな中途半端な告白を聞いたら気が気じゃない。