でもそんなのはお構い無し!

「うっそっ!?!?本と」
「理乃ちゃんっ!声っ!大きいよっ!!」


琴美が慌てて私の口を可愛い両手で塞ぐ。


「ごめっ…でも何で…」

今度は小声で琴美とくっついてコソコソ話しだす。

「だからね、ちゃんと全部話したいから今日の放課後とか一緒に帰れないかな?」

「…そうだね、うん。そうしよう」

これ以上、ここでこの話題はヤバそうだ。

私の大声のせいで生徒だけでなく先生までもが注意をしようとこちらに向かって来るのが見えた。