好きって言いたい。

ピピピピピ… ピピピピピ…




ああ、朝って嫌い。眠い。

目も開かないし… 無理、もう寝よう。寝ちゃおう。

そして、遅刻しちゃえばいい。

1日くらい、許して…。




「おやすみぃ…」

「いや、寝んなよ。」


「…はっ!?」




開かなかった目が、ぱちっと開いた。

聞こえた声に、思わず飛び起きる。




「み、湊…」




ベッドから見えたのは、仁王立ちして不機嫌丸出しの表情をする幼なじみ・佐竹湊(さたけみなと)だ。

な、なな、なんで、私の部屋に…?




「お前の母さんから頼まれた。
『柚羽の寝起きが悪すぎるから、起こしてやって』っつって。何で俺が…」

「え、ママそんなこと頼んだの…。」

「とりあえず早く起きろ。今日こそ置いてくぞ。」

「わっ、まってまって!今起きます!」




ベッドから飛び起きて、着替えるために湊を部屋から追い出した。

ブレザーの制服を着て、スカートの下にジャージのズボンを履いた。うう…今日も寒い。

鏡の前で、長い髪をてきとうに高く結ぶ。

櫛を使うことも面倒くさい私は、ボッサボサの髪をグッチャグチャのポニーテールに束ねる。



女子力の欠片もないことは、自覚済み。

モテることを狙ってるわけでもないし、彼氏がいるわけでもない。だから、別にお洒落に気を使わなくてもいいって思ってる。


床にぶん投げてあったスクバを肩にかけて、ドアを勢いよく開け部屋を出た。




「お待たせっ!」

「はや…、てか髪ボサボサ。」

「じゃあ逆に、私の髪が超綺麗になってたらどう思う?」

「開き直んなよ。確かに違和感ありまくりだけど。」




あーもー、いちいちうるさいなあ~