「はぁ………。」


重い足取りで歩きながら、盛大なため息を吐く。


今日は凄く濃い1日だったな。


ふとスマホを取り出して時間を見ると、14時を回った所だった。


結構学校に居たんだな………。


そんな事を思いながら歩いていると、「優愛ちゃん?」と、後ろから肩を叩かれた。


驚いてバッと振り返ると、そこには満面の笑みを浮かべた前川先生が居た。


「はぁ………。ストーカーですか。」


「ストーカーなんて人聞きの悪い事言うなよー。これも仕事のうちだよ。」


「どういう仕事ですか。」


「ちゃんと帰れてるかなーって。」


「小学生か。」