俺は笑顔で頷き、そっと優愛ちゃんを抱き締めた。


「ここに居れば、安心だから。」


このマンションはセキュリティもしっかりしてるし、優愛ちゃんの母親が来る事は無いだろう。


「ありがとうございます。」


優愛ちゃんの声が耳元で聞こえ、不覚にも胸が高鳴る。


………って、そういえば、優愛ちゃんを連れて来る時、腕掴んだら顔を歪めてたよな?


「優愛ちゃん。ちょっと腕見せて貰ってもいい?」


そう聞くと、目を泳がせた優愛ちゃんだったけど、恐る恐る袖を捲ってくれた。


「………っ!」


そこには、タバコを押し付けられた痕やアザなどがあった。