暫く走っても見当たらず、気持ちが焦ってくる。
ちゃんと家に帰れてるか、不安で堪らない。
ふと辺りを見渡すと、大きくもなく小さくもない公園に目が行く。
………そう、俺が優愛ちゃんに一目惚れした、あの公園だ。
あの時は、優愛ちゃんが可愛すぎて、でもどこか寂しそうで目が離せなくて、暫く優愛ちゃんの事見てたっけ。
なんだか優愛ちゃんが居る気がして、俺は公園に近付く。
一歩、また一歩と足を進めていき、公園に着いた。
「………うそ、だろ。」
あの時と同じ状況。
優愛ちゃんがベンチに座ってて、俯いてる。
次の瞬間、優愛ちゃんが顔を上げた………。
俺は息を飲んだ。
遠目でも分かる位、優愛ちゃんの頬が赤く腫れ上がっていたから。