はぁ、もうため息しか出ない。

やっぱり私は無理なんだよね……

そんなある日、親友から「合コンしない?」

「私パス」と言ったのだが、「お願い」

と言われ仕方なく。

放課後、みんなが揃いと思ったら…

「あと1人まだ来てないから。」

「あ、来た来た。」

私は固まった。

「あ。」

「隼人遅えよ!」

「ごめんな、ちょっと用事でさ。」

「いいから座れよ」

そう座った彼は私の横だった。

気まずい…今すぐ逃げたい。


「名前なんて言うの?」

「柚月です」

ってふつーに話しかけられた。

私は普通に答えてしまった。


「あの、私覚えてますか?」


「駅で告ってきた子だろ?」

「覚えてたんですね。」

「積極的な子初めてだし、印象深い」

「ですよねぇ。」

合コンは終わり、「俺たちカラオケ行くけど隼人どうする?」

「俺行かねぇ」

「柚月ちゃんは?」

「私用事あるので。」

用事はない…彼といたかったから。

「お前、用事あんだろ?」

「う、うん。」

「てか、嘘つくの下手。」

「バレてたの?」

「公園で話すかっ?」


「え、いいの?」

「隼人くん、ありがと」


「隼人でいいから。」


「私は柚月でいいよ?」


「お互い呼び捨てだな」


公園に着き、「なに話すかー?」


「私は隼人の話し聞きたい。」


「どんな話でもか?」


「うん、聞きたい」

「俺はいつまで生きれるかわからない」

柚月は無言だった。


「じゃ、生きてる時にしか出来ないこと、たくさんしよ?」


「柚月?」

「俺はいつ死ぬかわからないんだよ!」

公園に響き渡った俺の声。

「隼人はきっと大丈夫って信じたいの。」

「私が隼人を支える」

「そばにいさせて?」

俺は人生で初めて言われた言葉。

いつのまにか、気づいたら柚月が抱きついてた。

「柚月?」

「隼人好きだよぉ〜」

「ずーっと隼人が好きだった」

「いつも電車で見かける隼人がずっと好きです。」

「俺もいつも同じ車両に乗ってる柚月が気になってた。」

「俺も好きだ」


「けど嫌いって…」

「病気のことがあったから突き放したんだ」


「私はどんな隼人も好きだから。」

「ありがとな、柚月」

「これから、よろしくね」

「柚月の負担にならないといいけど。」

憂鬱そうな顔で隼人は言った。


けどね、私は隼人を支えたい、ただその思いだった。


ねぇ、隼人?

隼人が好きな人が私でよかったのかな?