私は酒井柚月。

高校2年、毎朝電車通学している

人がたくさんいる中、同じ車両にいる男の子が気になっている。

どこの高校かは分からないけれど、優しさが伝わってくる。


どこの高校なんだろ?

すると、一瞬目が合ってしまった。

「あ、やばっ」


ドキッとしてしまった。

私だけ、ドキドキして変人みたいじゃん!

彼はいつもの駅で降りて行った。


「あ〜また声かけれなかったー。」

学校に着くと親友のあいが話を聞いてくれる。

「ねぇ、あい?」

「なによ。」

「だから、いつ声かけたらいいかな?」

「タイミングよね、タイミング。」