「じゃあ今日はこれで終わり
明日から早速授業だからなー、遅刻しないように
それから 12:00までは部活見学できるから
よし、じゃあ解散!お疲れ様」


一通りの自己紹介が済んだところで今日の日程は終わり


先生の一言に皆が散り散りに動き出す


ここに通うのは桜ヶ丘第一中から来た子ばかり


私のクラスも半分以上が第一中の子だった


あとは近隣の第二中の子とそのほかの学校から少しずつ


クラスでは基本的にみんな同じ学校の子たちと仲良くしているから、もうほとんどグループが完成してしまっている


そんな中人見知りな私は結局誰にも話しかけられないまま、1人で帰り支度をしていた


「神原さん、だっけ?」


入る部活も一応何となくは決めてるし、見学は明日でもいいかな…


そんなふうに思いながら支度を進めていると突然隣の席から声を掛けられた


「へ…あ、はいっ」


驚いて思わず声が裏返る


そのまま勢いよく顔を上げると、目の前には例の双子