「そろそろ移動しまーす
飲み終わったジュースのパックは前のゴミ箱に捨ててくださーい」


みんなが落ち着いてきた頃を見計らって、菜緒ちゃんが2組に召集をかける


飯盒炊爨のために、みんなで揃ってぞろぞろと炊事場まで向かう


今度はちゃんと悠生くんもついて来てるみたいだ


「じゃ、樹と悠生は米よろしく」


初めの計画通り、2人にご飯を炊いてもらって、私たちはカレーの用意をする


はずだったんだけど…


「あ、それなんだけどさ、神原さん俺と代わってくれない?」


「え…?どうしたの?」


予想外の樹くんの言葉に、それぞれ持ち場に向かおうとしていたみんなの足が止まる


「いや、やっぱり男2人じゃ不安だから、俺と神原さんはバトンタッチってことで」


そういうと、樹くんはさっさとカレー作り担当の人達が集まっている方へ行ってしまった


奈緒ちゃんたちも戸惑っていたけど、先生に呼ばれると追い掛けて行ってしまう