先生も慣れっこのようで、騒がしい教室を特に気にもせずさくさくと話を進めていく
「じゃあ次、実行委員決めるぞ
立候補する人が居ればそれでいいけど」
そこで1度言葉を区切って教室内を見回す
途端、みんなが先生に目をつけられないようにと黙り込むので、さっきまでの騒々しさが嘘のように静かになる
先生にはそれすらも想定内のようで
「まぁ居ないわな
じゃあ推薦でいいか?1人1枚紙配るから、それに誰か1人名前書いて出して
推薦が多かった3人くらいで話し合ってもらう感じで」
と、手際よく紙を配る
開票と話し合いの結果、うちのクラスの実行委員は奈緒ちゃんに決まった
本当はHR長に票が集まっていたんだけど、実行委員と兼任は大変だろうからって奈緒ちゃんが引き受けることになった
「楽しみだね、林間学校
班決め自由だったら、絶対一緒に組もうね!」
「うん、もちろんっ」
奈緒ちゃんとそんな話をしていると、チャイムが鳴ってしまって、班決めはまた次回のLHRで、ということになった