「あ、そうだ
今日こんなのがポストに入ってたの
興味があるなら行ってみたら?」
そう言ってお母さんが差し出してきたのは《ボランティア大募集》と書かれた1枚のチラシ
カレーを食べながら読んでみると、隣駅にある総合病院の小児科で子供たちの話し相手になったり読み聞かせをしたりするボランティアを募集しているようだった
「保育士を目指すつもりなら、こういう経験もしておいた方がいいんじゃない?」
「そうだね、考えておく」
人見知りの激しい私だけど、なぜか小さい子供の前では普通でいられる
隣駅ならそんなに遠くもないし、通いやすそう
テストが終わった頃に一度行ってみようかな…
「ごちそうさま」
空になった食器を下げて部屋に戻る
お風呂に入ってから、今日教えてもらったところの復習をしようと思って机に向かって教科書を広げてみるけど、一向に身が入らない
まぁいいよね、今日はみんなで勉強会もしたから、なんて心の中で言い訳をしながら教科書を閉じてベットに横になるといつの間にか眠ってしまっていた