あの3人には 他の人が入る隙なんてないくらい強い絆を感じる


まるで3人にしか分からない秘密があるみたい


幼馴染ってみんなあんな感じなのかなぁ
私にはそんな友達いないから その特別感が少し羨ましい


そんな事を考えながら私も家へ帰ろうと踵を返す


「ただいまぁ」


家に帰るとリビングからいい匂いが漂ってきた


「もしかしてカレー?」


匂いにつられて ひょいとキッチンに顔を出すとお母さんが鍋を混ぜているところだった


「そうよ。もうすぐできるから早く着替えちゃいなさい」


「はぁい」と気のない返事をしながら二階にある自室で着替えて もう一度リビングへ降りる


お父さんは今日も遅いみたい


「いただきます」


ご飯とカレーをよそって手を合わせる


「今日は友達と勉強してきたんでしょう?もうそんなに仲のいい友達ができたのね」


「うん、すっごくいい子だよ
一緒にいると楽しい」


私の性格をよく知っているお母さんは中学の子達とは違う学校に行くことを心配していたので、そう言うと安心したようだった