琉生くんは目を丸くして、わたしを見つめていた。
 その表情は、とても驚いたようなものだった。





 「……琉生くんのこと、好きになった」

 「……本当に?」

 「うん。わたし本当に、琉生くんのことが好き。……琉生くんのことが、大好きだよ」

 「っ……美南!」





 琉生くんは、わたしのことをぎゅっと抱きしめた。




 「……えっ?る、琉生くん……?」

 「美南、オレもおまえのこと、大好きだよ」

 「……うん」
 



 琉生くんの香りに包まれて、とても嬉しかった。
 好きな人にこうやって抱きしめられるって、こんなにも嬉しいものなんだな……。




 「……美南、これからも、オレのそばにいてくれるか?」