「パパっ。ひまわりの種、来年一緒に植えよう!」

「あ……うん。……おぅ。」

リビングのソファーに寝転ぶ光留のTシャツを煌君が引っ張る。

「んーーーもぉっ!パパっ!!」

「ん、だよぉ〜。何?」

スマホから顔を上げる光留。

「ひまわりの種っ!!」

「はぁ?」

「種っ!蒔くのっ。」

「……………種!! どこに?」

「お庭。」

「はぁ?ねぇーーーじゃん、庭。」

「………………。」

「つーーか、煌っ。ひまわりの種って食べれるんだぞっ!(笑)」

起き上がって…ひゃひゃっと茶化す光留に煌君が唇を尖らす。

「光留っ!!
ねぇ〜っ!ちゃんと煌君の話、聞いてあげてよっ!」

私の声に…光留はスマホを置いて煌君に向き合う。

「(笑)悪い、悪い。聞いてっじゃん。」

「お日様みたいなお花なんだよ。パパに見せてあげたいから…。」

煌君の真っ直ぐな澄んだ瞳が光留を捉える。