ガラｶﾞﾗ…


｢…………。｣

あたしが教室のドアを開けた瞬間…みんなの痛い視線があたしに集まる…



ふと岸田先生がその目線を遮るようにあたしの前に立ちはだかった。

（あ〜またか…）

あたしゎこれが初めての遅刻じゃないのでだいたい今先生が言おうとすることゎわかる。



｢また遅刻？｣


｢…はい。｣



｢…………。｣

先生ゎ眉間にシワをよせた……。




くるくる。
もうそろそろだ。





｢はぁ〜廊下にたってなさい。｣

｢は〜い。｣


あたしゎ渋々廊下に立った。



そして10分後〜

｢長友さん入んなさい。｣

あたしゎやっと苦痛の世界から抜け出した。


｢はい。｣


教室に入った瞬間…


｢りお〜おはよう〜｣

いつものように話しかけてきたのゎ谷口美香。

美香ゎめっちゃ可愛くて、背も高くて、

あたしにとってゎお姉ちゃん的な存在の女の子だ。



｢わぁ〜美香ちゃ〜ん。おはよう〜！｣

あたしゎいつも通り挨拶を返した。



すると美香が…


｢祐輔君、りおが来るまでめっちゃ元気なかったっちゃが（笑）｣


と顔をニヤつけながらあたしに言ってきた。



｢まじで？嘘つけ！｣


あたしゎ美香がニヤついた顔をすると嘘をついているとすぐにわかる。



くせだったのかな？（笑）




｢…なんでいっつもいっつも嘘がばれんの〜りお超能力者じゃねぇとや？｣


美香ゎそんなくせが自分にあるなんて到底今もこの先何年も気づかないだろうな〜。






すると…
誰かの視線を感じた。



後ろを見る誰もこっちをみていなかった｡





気のせいかな…。